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よくある質問


Q01.なるべく痛くない治療をしてほしい

当院も、患者さんが痛くないように、いろいろと努力をしています。
痛みというのは個人差が大きいので、こちらも、不行き届きがあるかもしれませんが、なにとぞ御了承ください。

Q02.入れ歯が合わない、入れ歯で困っている

入れ歯を入れるのが初めての場合

最初は、慣れる努力をして下さい。
気持ち悪いのは我慢も必要。
ただし、痛いときは、我慢しないで、早めに歯科医院へ。

昔は、「新しい入れ歯に慣れるのは、お姑さんと、うまく付き合うお嫁さんの苦労より難しい」
と言われていました。

もし、これから入れ歯を新しく作るのであれば、治療用暫間義歯を作って、それに慣れてから、最終義歯を作ることをお勧めします。

調子の良かった時もあったが、だんだん合わなくなってきた場合
どんなに調子が良くても、半年に1回は、歯科医院で定期検診を。
裏層のすすめも読んで下さい。

どうしても、と思われる方は、ここも読んでみて下さい。

*そちらの期待が大きすぎる場合には、応えられないこともあります。
あらかじめ御了承ください。

Q03.矯正は何歳から?

当院も、床矯正を取り入れて、矯正治療を始めるのは若ければ若いほど良いと、私は、思うようになりました。
若いときの方が、顎は、簡単に拡がります。

ただし、矯正の意義を、ある程度、理解していただいて、床矯正装置を入れることができる年齢にならないと難しいでしょう。
ということは、いくら早くても3歳か4歳からでしょう。

当院の床矯正について、も読んで下さい。

Q04.歯周病って?

成人の80%の方が歯周病にかかっていると言われています。
慢性的な病気である歯周病は、定期的に検診を続けないと、必ずといっていいほど再発悪化してしまいます。
そのため、当院では、患者さん、ほとんど全員の方に、ブラッシング指導させていただいています。

歯周病は、ある一定以上進行しないと、自覚症状は、ほとんど出ません。
それは、ちょうど肝臓の病気と同じようです。
毎晩のように多量に、お酒を飲むような不摂生をすると、「沈黙の臓器」と言われている肝臓が悲鳴をあげてしまいます。
そして、自覚症状が出る頃には、かなり病状が進行しているのです。
歯周病も、それに似ています。

歯周病は、慢性的な病気です。
高血圧や糖尿病と同じように考えて下さい。
だから、継続的な治療が必要なのです。

当院の歯周病の治療を、お読み下さい。

Q05.歯の定期検診とは?

たとえ、いくら良い治療をしても残念なことに、お手入れが悪かったら、長期間もたないんですよね。
さらに、かみ合わせって、変わっていくモノなのです。

Q06.歯の漂白できますか?

ホワイトニング(漂白) できます。

上の前歯6本から10本を白くして、だいたい合計31500円くらいでしょう。
上も下も、白くすると、31500円の2倍かかります。
くらいというのは、人により、白くなる期間に差があるからです。
また、白くする程度も、よりもっと白くしたければ、料金や通院回数や期間も伸びるかと思います。

大部分の方は、上の前歯6本から10本だけなら、合計31500円以内で満足されます。

ただし、10人のうち1人くらいの割合で、ほとんど色の変わらない方がいらっしゃいます。

また、白くなる色も、元々の歯の色に左右されますので、あらかじめ御了承下さい。

市販の研磨剤入りの歯磨き粉では、白くならないの?
も読んで下さい。

Q07.オールセラミックスできますか?

オール・セラミックス・クラウン できます。

オール・セラミックス・クラウンとは、金属を全く使わない冠のことです。
うちは、1本94500円~105000円です。
金属の裏打ちのあるポーセレンが84000円です。
ポーセレンより少し程度の落ちる(ポーセレンより少し色の変わりやすい)ハイブリットが52500円です。(もちろん保険の歯もあります。)

でも、歯をキレイに見せるためには、うわものだけ良ければいいってものでもありません。
歯を支えている骨、それを取り囲む歯茎(歯肉)が健康でないと、せっかく入れた歯も台無しになってしまうのです。

*値段が安い、治療期間が短い、という理由だけが、本当の選択基準ではないのかもしれません。

Q08.インプラントできますか?

インプラント できます。
ただし、骨がじゅうぶんにあれば。

1本あたり、24万円です。うわものまで作ってです。
これも、骨がじゅうぶんにあればの話です。
骨が少ないと、骨を作らないといけないので、手間と費用と期間が余分にかかります。

(残っている ご自分の歯も 悪いことがありますので、その治療費も掛かります。あらかじめ御了承ください。)

当院のインプラント治療も読んで下さい。

※インプラントが高いと思われる方は、できればココも読んで下さい。

Q09.口臭で困っています。どうしたらよいでしょうか?

口臭は口の中の歯垢や歯石が原因であることが多いです。
ですから、まず歯科医院で、歯周病の治療を受けることをおすすめします。

喫煙習慣があったり、1日にコーヒー・ジュースを何杯も飲んだりする生活習慣を改善することも大事だと、私は思います。

口臭は体臭のひとつですから、誰しも少なからず固有のにおいがあります。
家族や親しい人に聞くことができなければ、信頼できる歯科衛生士や歯科医師に尋ねると、公正な判断をしてくれるかもしれません。
より客観的に調べたければ、(当院にある)口臭測定器も指標のひとつになるでしょう。
(私達も、この患者さん、口臭がひどいと思っても、告げるのに勇気が入ります。
それとなく告げることはあっても、尋ねられなければ、はっきり言うことは、あまりありません。)
歯周病が進行している場合、定期的に治療しなければ、口臭も、それ相応に増加すると思ってもらってもよいでしょう。

口臭は、本当に気にしてほしい人ほど気づかないものであり、あまり気にしなくても良い人ほど気にするものかもしれません。
(自分のにおいに敏感になりすぎる人を自臭症といいます。)

口臭治療を専門とするところもありますが、まず、かかりつけの歯科医院で歯周病の治療を受けても、口臭が治らないと思われる場合に、紹介してもらうとよいのではないでしょうか。

Q10.指しゃぶりは、すぐに、やめさせないといけないのでしょうか?

これも、いろんな考え方がありますので、その点、ご了承下さい。
でも、あまり目くじらを立てすぎるのも、よくないかもしれません。

3歳までは、気にしなくて良いでしょう。
外に出て友達と遊ぶようになれば、次第に減ってきます。
しかし、5~6歳になっても、まだ、ひどい指しゃぶりがあるようなら、やめさせる必要があります。
あごの発達や歯並びにも影響がありますので。
その時、あまり強制するのではなく、子ども自身に、指しゃぶりは良くないのだと自覚させ、徐々にやめていくようにします。
決して、怒ってはいけません。

(「家庭の歯学」クインテッセンス出版より引用)

以下は、私が、自ら子育てした経験からお話しします。

うちの子も、いつやめさせようか、と心配になっていましたが、4歳になったころ、自然にやめてくれました。
指しゃぶりはストレス解消だ、という説もありますし、やめさせた反動のほうが恐い気がしました。
指しゃぶりをしながら、スヤスヤと眠りにつくのを見ると、無理やりに、やめさせることはできませんでした。
やめたのは、ちょうど保育園で友達と楽しく遊ぶようになったころだったようです。

とはいえ、指しゃぶりは、歯並びのため、口もとなどのためには、良くないと、私も思っています。
できることなら早くやめさせた方がいいと。

しかし、その、やめさせ方が問題のようです。
くれぐれも、大人が、余裕のある時に、指導して下さい。

教科書(指導書)と実生活とは隔たりがあるようです。
そんなに思ったとおりに、物事は進んでくれませんね。

指しゃぶりしている子は、親の愛情が足りないとかいう説もありますが、私は、そんなことはないと思います。
指しゃぶりにも、意味があります。しかも割と重大な意味が。
新生児は、母親のお腹の中で、母乳を飲むためのトレーニングをしてきた。
新生児の指しゃぶりの意味は、空腹を満たすために、生きていく上で正常な反応である。

口という敏感な組織が、将来いろいろな食べ物が口に入ったときに、嘔吐反射や吐き出しなどのパニックを起こさないための脱感作の役割も果たしています。
離乳食のトレーニングをしているという視点で見てあげることも大切です。

新生児の指しゃぶりは、心地よく大切なものですから、離乳期になっても、口に指をもっていくのが習慣になるのは当然です。

しかし、ここで、あなたは親として、養育の手抜きとしての指しゃぶりの利用をしていなかったか、と問われると、苦しいモノがあります。
以下の1,2,のように。

1,「指をしゃぶってくれないかなー、そうすると静かになって私も楽になるのにー」
といった保護者の考え。

2,楽しんだり、暇に任せて指をしゃぶるべきではないという、保護者の硬直した視点。
指は汚い、おもちゃなめも汚い、という保護者の硬直した潔癖症。

続きは、具体的に、どうやってやめさせるか、ということですね。
(参考文献は、岩倉政城著「指しゃぶりにはわけがある」です。)

著者は固執した指しゃぶりを治す年齢は、指しゃぶりの程度にもよりますが、5歳くらいからと考えています。

母親と子供の関係を修復することを前提条件として、治療に入ります。

からしをつけるとか、サックをはめるとか、引き抜くとか、指しゃぶりそのものを直接やめさせる方法は一切しないようにすすめます。
つまり、指しゃぶりにこだわっているお母さんの子育てを修正することなのです。

指しゃぶりを決して叱らない。
指しゃぶりの手を抜かない。
子供のやった良い行動は、ほめる。
これが指しゃぶりを治す方法です。

指そのものに全く関わらない事こそが、実は指しゃぶりを治していく方法だと言っています。

たとえば、空中ブランコで初めて飛ぼうとする少年がぶらさがっている。
そして、指しゃぶりというブランコ、あるいは、おっぱいというブランコにつかまっています。
下には、落ちたときのために網が張ってあります。
そして、向こうには、お母さんが
「ほら、飛んでおいで。おっぱいよりも、指しゃぶりよりも、もっとすてきな世界があるのよ。おいで。いいから。来たら必ず捕まえてあげるから。」
と手を差し伸べてくれる。

そうすると、子供は、心配そうな顔をして、いやいやながらでも、手を離します。
その時の不安を、さっと引き受けらる力が、保育者やお母さんの中で育っていれば、指しゃぶりの問題は解決できるということです。
(参考文献は、岩倉政城著「指しゃぶりにはわけがある」です。)

あまり具体的ではないかもしれなかったですね。
でも、なんとなく概念はわかったでしょ。

もっと楽しい興味を引くようなことを、子供に与えて、それに集中するように、し向けるということですかね。
それが、お母さんと遊ぶことだったり、友達と遊ぶことになるのでしょうね。

前回の、「指しゃぶりを治さないで治す」というの、わかりましたか?
言い方が違っても、伝えたいことは同じ、ということは、ほかにもあります。

野球の場合。
相手が速いピッチャーなら、こちらのバッターに、「高めを振るな」というよりも、「低めをねらえ」と、アドバイスしたほうが効果があるらしい。
「やめろ、やめなさい」といったマイナスの言葉より、プラスのイメージのあることをやらせるほうが良い結果が出るようです。
もっと大事なのは、こちらが余裕を持つこと、一歩高いところから見ることかもしれません。
専門家のアドバイスは正しいとは思いますが、親が、あまりに成果を急きすぎたり、勇気をくじくような言い方をしたりしないように。
とはいっても、子供の言いなりになっていい、というわけではありません。

少年野球を見に行くと面白いです。子供より大人を見るほうが。
ヤジのようなアドバイスをする監督もいます。
なにか会社で嫌なことでもあったの?と言いたくなります。

養老孟司著「逆さメガネ」に、このようなことが書いてあった。

子育ては「ああすれば、こうなる」というものでもない。
だから育児書の通りにはならない。
例えるなら、農作物の「手入れ」のようなものである。
現代人は、「シュミレーションが効かない状態もある」ことを認めたほうがよい。
そういう時には、努力・辛抱・根性しかなかったりする。
楽な方法はない。
ということです。

Q11.顎関節症について。

もちろん、咬み合わせも大きな原因のひとつです。
(左側に、むし歯やグラグラする歯があって、右側ばかりで噛んでいるというようなことを長期間していると、アゴに問題が起こってくるのは分かると思います。)

しかし、すべて口腔内に原因があるわけでもありません。
歯の咬み合わせは、顎の骨や筋肉が密接に関わっていることを
知っていただきたいです。
そして顎の骨や筋肉は、全身に、つながっています。
ですから先に全身に何らかのズレが生じて、顎関節に症状があらわれることもあります。
日頃から姿勢を正しく保つというような初歩的なことも大事なことです。

◎顎関節症:痛みが強いときの注意をクリックして読んで下さい。

●かみしめ・くいしばりによる筋肉痛を治すためにも読んで下さい。

クインテッセンス出版(歯科専門書)>顎と顔の痛みにも詳しく書かれています。
http://www.quint-j.co.jp/info_p/health/003picture_book00.html

NHK「ためしてガッテン」(H17年7月13日放送分)
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2005q3/20050713.html

Q12.パタカラって?

口呼吸をやめて、鼻呼吸ができるようになるために、役立つ医療用器具があります。
その名も 「パタカラ」
詳しくは、このHPをご覧ください。

http://www.patakara.com/
(開いたページの赤丸をクリック、右上の「ユーミー」をクリックしてください。)

http://www.nadic.jp/image/w-16.html

「パタカラ」は、5000円。高いのか?
継続は力なり!使い続けるほど効果がわかる。

  • 口呼吸を鼻呼吸へと誘導する。
  • 唾液の生理的機能が発揮され、歯周病・虫歯・口内炎に効果。
    唾液が少なくて口腔乾燥を感じられる方にも(ドライマウス)。   口臭の軽減。
  • のどの炎症も改善しアトピー性皮膚炎も軽減されていくと思われます。
  • ボケや痴呆症の予防と治療にも効果が期待されています。
    (脳梗塞後の口もとの片マヒのリハビリなどに)
  • 口唇閉鎖力が強化されると睡眠時の舌根の沈下が予防でき、イビキや睡眠時無呼吸症候群の改善にもつながります。
  • かみ合わせの安定に。
    矯正治療中、治療後に。入れ歯が安定しない方へ。
  • 表情筋のストレッチ効果によって小顔になるかもしれません。
なお、当院では、説明書には載っていないパタカラの使い方の指導を行なっています。

Q13.外傷で抜けた歯は牛乳につけて

歯を牛乳につけて、すぐに歯医者さんに持っていくと、元通りになるかもしれません。
(ただし、永久歯に、はえかわる直前の乳歯は無理でしょう。生えたばかりの永久歯は元通りになる可能性が高いです。とにかく歯医者に持ってきて下さい。)

歯の歯茎の下の部分は骨に埋まっています。
直接、骨に結合しているわけではなくて、間に歯根膜という結合組織が介在しています。
歯根に付いている歯根膜が生きていると、再植の予後が良いと言われています。
だから乾燥させないように、牛乳に漬けると良いそうです。
もっと良いのは医療用の生理食塩水ですが。
そんなもの普通の家庭になさそうなので、害が無くて、浸透圧などが一番近いのが牛乳だそうです。
牛乳に漬けたまま、その歯を持って、早めに歯医者に行って下さい。

もう少し詳しい解説を見つけてきました。

「脱落歯の治療とキーポイント」
脱臼の中でも歯が完全に抜けてしまうような場合を脱落とよびます。
脱落は、すぐに手当てをすれば歯を助けることができます。
たとえば、A子さんはソフトボールが顔に当たり前歯が2本抜けました。
しかし、すぐに歯医者さんで元に戻してもらい、歯が助かりました。
 外力により歯が抜ける場合、歯根膜のほぼ中央で断裂が起きます。
すなわち、歯根膜の半分は、歯についたまま抜けます。
ここで大切なのは、抜けた歯が助かるかどうかは、この抜けた歯についている歯根膜が生きているかどうか、にかかっているということです。
もし、いきていれば歯を元の骨の穴(抜歯窩)に戻す(再植する)
ことにより、歯は再び機能を回復します。
また、歯の根っこの先が、まだ完成していない歯では、再植後に神経が生き返ることがあります。
 歯根膜は乾燥に弱く、口の外では、およそ30分ぐらいしか生きていません。
したがって、歯が抜けてから30分以内に歯医者さんに元に戻してもらうか、自分で戻すことが重要です。
 歯根膜を長く生かしておくためには、抜けた歯を口の中に入れておくか、牛乳の中に漬けておくのが最良です。
こうすることによって、歯根膜を数時間生かしておくことが可能です。

詳しくは、ここを御覧ください。(写真や図もあり、わかりやすいと思います。)
http://www.quint-j.co.jp/info_p/health/001picture_book03.html

Q14.定期的メンテナンスとは?

歯のまわりには、たくさんの細菌(歯垢)が、ちょっと、こすったぐらいでは、容易に取れない頑丈な構造でくっついています。
これを細菌のバイオフィルムといいます。

例えば、キッチンの台所の流しのヌメリを取るために、お掃除をすることをイメージして下さい。
強力な洗剤をつけて、分解して、ゴシゴシと洗いますよね。

人間の口の中では、強力な消毒薬は使えません。
歯ブラシの毛先も届かないような、深い歯周ポケットがあるのに、分解して、お掃除できません。
ゴシゴシと強い力で磨くと、歯が削れてしまいます。

そこで、歯科医院の歯科衛生士による、専門的な、お掃除(PMTC)が必要になるのです。
定期的に歯科医院に通うメンテナンスというのは、主に、バイオフィルムを除去するための、お掃除(PMTC)だと思ってもらってもいいです。
それは、決して、患者さん本人では、できないと思われます。

PMTCでキレイにする「歯の表面に付着する汚れ」

1)歯垢(プラーク) 
歯垢は、食べカスだと思われる人が多いのですが、実体は何億もの細菌のかたまりです。
(当院にある顕微鏡でも見ることができます。スタッフにお申し付け下さい。)
水や唾液には溶けず、歯の表面にべったりと粘着性を持って貼りついているので、ブクブクうがいでは落とすことはできません。

2)バイオフィルム 
いったん歯垢ができると、細菌は活動を続けグルカンと呼ばれるネバネバした物質を作り出します。
これが接着剤となって歯垢は広がり、歯の表面をフィルム状に覆っていくのです。
このバイオフィルムの下で虫歯や歯周病の原因菌が活発に活動していきます。
このバイオフィルムは、歯の表面にしっかりとくっついている為に、歯ブラシでは落とすことは、なかなか難しいようです。
(これは、歯科界では、わりと新しい考え方です。)

3)歯石
4)着色

Q15.キシリトールは、むし歯に効くのでしょうか?

キシリトールで、むし歯は治りません。
むし歯予防に効果があるかなー、程度のものだと考えてください。

キシリトールと言っても、いろいろありますね。
むし歯予防に、砂糖入りのキシリトールなんて意味ないです。
キシリトールは成分として50%以上(あとの50%は人口甘味料)の製品から効果があり、できれば、キシリトール100%が望ましいです。
少なくとも20分以上噛み続けることが、唾液力を引き出す上で大事なことです。

キシリトールはむし歯予防にとって補助的なものであることはお忘れ無く!

本場フィンランドでも基本は、食生活指導&フッ化物の応用です。
フィンランドはキシリトールで虫歯を減らしたのではないようです。
日本では、まずキシリトール!と誤解されている方が非常に多く感じます。
日本では、キシリトールが誇大評価されているような気がします。

嗜好品であれば良いと思います。
そして、間食時に代用として選択するのであれば良いのですが、間食の必要が無い時まで、あえてキシリトール製品を多量に摂取することは無いと思います。
(先日、あるお子さんが新たにCariesを作って治療に来ました。お話をきいてみると、キシリトールが良いと聞いたので、車の中にはいつもキシリトール入りの飴を常備していて、子供達が乗ると必ず食べさせているとのことでした。)
という話もあります。
キシリトールでも、砂糖入りで、多量に食べれば、むし歯になります。これでは本末転倒です。

Q16.フッ素は危険では?

「フッ素の摂取と安全性・効果については、50年以上にもわたる専門学会や専門委員会、政府、各種の国際機関および国際的な保健機関の特別協議会において幾度となく再評価され、評価されています。」
と説明されても、みなさん、よくわからないでしょう。

実は、日本では、ごく一部の根強いフッ素に反対する人たちのために、ほとんど普及していません。
その結果、日本は、いまだに世界の中で最もむし歯の多い国の一つに数えられています。

ごく一部の根強いフッ素に反対派は、専門書だけでなく、一般の人も目にするモノに、あることないこと書いています。
(適切なフッ素の使用濃度や量に触れたりせず、また、全く別の種類のフッ化物と混ぜこぜにして述べていたりします。)
特に、☆★関係に携わる人たちが目にする本にも書いています。
ですから、むし歯予防にじゅうぶんな効果を持つフッ素であるにもかかわらず、他国のように広まりません。

(一度、信じてしまった人の考え方を訂正するのは、とても骨の折れることです。)

どんな薬でも、また、たとえ食物でも一時期に大量に摂取すると体に害を及ぼすことがあります。(それは事実です。)

 フッ素は体重20kgのお子さんでは急性中毒量(大量に摂取して吐き気がしたりする量)は40mgですが、フッ素洗口剤の場合、一回分7ccのフッ素量は、1.75mgしかないので、間違えて一回分のうがい液を全部飲み込んでしまっても、中毒をおこすことはありません。
(ほら、また、中毒とか書くと、直ちに危険だと思って、引いてしまわれるかもしれませんね。)
しかし、不必要な量のフッ素を摂取し続ける事を避けるために吐き出す事を確認してください。
また、液を吐き出した後、口のなかに残るフッ素の量は、お茶1~2杯分に含まれるフッ素の量と同じですので、うがいに関して問題はありません。
ぶくぶくうがいをして吐き出す事ができないお子様のためには、歯ブラシにうがい液をつけて磨く方法もあります。

キシリトールの本場フィンランドでも、むし歯予防の基本は、食生活指導&フッ化物の応用です。
フィンランドはキシリトールで虫歯を減らしたのではないようです。
(しかも、キシリトールは高い。本当にキシリトールガムで虫歯予防しようとしたら、年間数万円かかるそうです。フッ素洗口なら年間数千円です。)

H16年8月末、福岡歯科大の境教授のお話を聞きに行きました。
その時に、同じことを質問してみました。

これでもまだ納得できない方は、以下のフッ素によるむし歯予防関係のホームページを御覧ください。

日本むし歯予防フッ素推進会議
宮崎県地域保健活動推進協議会
山本武夫先生のホームページ
長崎フロリデーション協会

納得できない方は、別に、フッ素を使わなくてもいいです。
もしかしたら別の方法があるかもしれません。
(私たちの考え方を無理やり押しつけたりしません。説得したりしません。できれば自ら気づいて欲しいとは思っています。)
でも、どんなに歯ブラシがうまい人でも、完璧に磨ける人なんていません。
フッ素を使わないなら、歯科医院で定期的メンテナンスを受けたほうがいいでしょう。
(最近、歯科界で話題となっているバイオフィルムのこともありますので。)

フッ素が危険と思う人は、グリーンコープの歯磨き剤などを使うといいです。
今では、市販の歯磨き剤でフッ素が入ってないモノを探すのが難しいくらいです。
すでに、日本では77%の歯磨き剤にフッ素が入っています。

フッ素を使っていただける方は、できればフッ素配合の歯磨き剤よりも、歯科医院のフッ素洗口剤をお薦めします。
効果が違います。
(フッ素配合の歯磨き剤を使用後、水で過度なうがいをすると、フッ素の効果が、ほとんどなくなってしまいます。)
フッ素洗口をすれば、絶対にむし歯はできないという訳ではありません。
(でも、うまくいけば、むし歯を作らなかった子供達もたくさんいます。たぶん歯ブラシに頼る方法より、たやすいことでしょう。)
こちらも読んで下さい。
当院のHPより、むし歯を防ぐフッ素洗口。

TBSの朝のテレビ番組「はなまるマーケット」のH16年の6月放送分で、フッ素について、とても、わかりやすく説明していました。
当院で見ることができます。スタッフにお申し付け下さい。

2005年2月27日(日曜)、トキハ会館にて、大分県歯科医師会主催で、一般の方を対象としたフッ素のお話がありました。

Q17.予防の考え方

岡山大学の岡崎先生のお話より。

以前、NHKのプロジェクトXでも紹介されましたが、平成9年1月、ロシアのタンカー(ナホトカ号)が沈没して、福井県の海岸に多量の重油が流れ着きました。
冬の荒波の中、大勢のボランティアが、重油を、ひしゃくで、すくったり、岩に付いた重油を雑巾や竹ベラで拭き取る作業をテレビで見ました。
とても気の遠くなるような場面でした。

実は、このシーン、歯科の診療室でも同じようなことを目にしています。

前回処置した銀歯が、ピカピカ光っているはずなのに、次回来院した時すでに、多量の歯垢で被われ、くすんでいます。
「せっかく、きれいに治療したのに」

銀歯に付いた歯垢。
これは岩に付いた重油と同じだと思いませんか?

たとえて言えば、乳歯齲蝕(むし歯)の洪水と言われた時代は、治しても治しても、穴を掘っていたように、次々に、むし歯ができました。
岩に付いた重油を取り去ることに精力を注ぐより、重油を流し続けるナホトカ号に目を向けた方が良いのではないでしょうか?
ということは、歯垢を取り去ることを考えるより、歯垢の付く原因について考えた方が近道ではないでしょうか?

たとえ歯科医院で治療が終わったとしても、こういう状態が続けば、まもなく、治した歯も他の歯も齲蝕(むし歯)になる可能性は高いでしょう。

患者さんは穴を見て、むし歯になったと思います。
穴を見て、むし歯だということは、医療従事者でなくても、患者さんでもできることです。

患者さんにとって、現在のむし歯のある・なしが重要な問題ですが、医療従事者は、今後の予測を伝える義務があります。
どうすれば、患者さんに、わかっていただけるか、悩むところです。

特に、乳歯から永久歯に萌え代わる、5歳から8歳くらいの子供さん(と保護者)に対して、この歯は、検診では大丈夫と言われたようですが、私の目には穴が開いているように見えるのです。
「えー」と思われるでしょう。
その言わんとするところは、歯は、2段階で硬くなります。
第1段階は骨の中で。
第2段階は、はえた後、唾液中のカルシウムがついて硬くなるのです。
だから、はえたての歯は、むし歯になりやすいのです。
「はえたての歯は、タケノコと一緒です。はえたてのタケノコのは食べられますが、竹になると硬くて食べられません。」
「はえたての歯は流したてのコンクリートといっしょです。時間がたてば硬くなります。フッ化物はちょうど、コンクリートの硬化促進剤にあたります。」

患者さんは、削って埋めさえすれば、歯の治療は終わったと考えています。
しかし、充填物と歯の境目から2次齲蝕が発生しやすいのです。
どうすれば、患者さんに、わかっていただけるか、悩むところです。

金属は熱いモノにより熱膨張し、冷たいモノに触れると収縮します。
熱いお茶や、冷たいアイスクリームを食べるたびに、充填物は膨張や収縮を繰り返しているのです。
それで境目が齲蝕になりやすいのです。

残念ながら、これまでの治療は、削っては埋めるといった、その場限りの治療だったかもしれません。
それを繰り返すより、予防の重要性を伝えていきたいと思います。

以下は、岡山大学の岡崎先生のHPです。
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/index.html

Q18.治療した歯がしみるのですが、

次の理由が考えられます。

1,治療前に、すでに、むし歯が深く、かなり歯髄に近いところまで進行していた場合。
完全に治療を行おうとすると、悪い部分を完全に取り除かなくてはなりません。
その結果、どうしても神経に近いとことまで削る結果となり、治療後に軽い痛みが出たりします。

2,歯の治療時の熱や振動の刺激が残っているため。
修復材料として、特に金属製の物を使用したような場合、熱伝導によるものがあります。
(具体的に言うと、金属は熱を伝えやすいので、金属の詰め物や被せ物は、入れた当初は、しみるかもしれません。)

3,(歯の治療と直接は関係ありませんが、)歯肉の退縮のため歯根露出によって、しみることがあります。

いずれにしても、歯髄を取ることなく、歯髄を生活したまま残す治療法を行なったような場合、治療中の機械的刺激、歯髄保存のために使用する薬剤の刺激などによって、治療後も、しばらく痛みが取れなかったり、冷たい物、熱い物がしみたりすることがあります。

ただし、これも二次象牙質ができれば、だんだんと、しみなくなってきます。
しみやすい状態がしばらく続くと、歯は神経を守ろうとして、神経を囲むように新しい象牙質を削られた部分の直下に作り、それが、だんだんと厚くなってくるのです。これが二次象牙質です。
これができあがると刺激が神経に伝わりにくくなり、しみにくくなってきます。

しみなくなるまでの期間は、歯の状態や人によって、1~2週間から数ヶ月ぐらいまで様々です。
特に熱いもの、冷たいものをできるだけ避けて、あまり神経質にならず、気長におさまるのを待ってみて下さい。
そのうち自然にしみなくなってくることが多いです。

しかし、あまり長く一ヶ月以上も過ぎてまだ違和感があったり、しみ方が、あまりにひどく苦痛を伴う場合には、遠慮せずに歯科医院に尋ねてみて下さい。
やむを得ず神経を取らないといけない場合もあります。

Q19.乳幼児の歯磨きは、どうしたらいいの?

乳幼児を歯磨きにならしていく良い方法として、「口指あそび」という方法があります。

 0歳の頃から、子供の体をよく触り撫でてあげます。
頬のあたりに人差し指にちょんちょんと触れ、ついでに、楽しく声を出します。
次に、モシモシと言いながら、唇に指で触れてやります。
子供が笑ったら、唇の間に指を入れてみます。
指を口に吸ってくれたら、下唇を指でリズミカルに撫でます。
それから、まだ歯の生えていない、歯茎の土堤を触り、上唇のほほの粘膜をそっとなぜます。
子供がベロで触ってきたら、クックッと笑って応えてあげます。

こういうことを繰り返すうちに子供は、口に関わってくれることを、楽しみに待つようになります。
いざ、歯が生えたときには、喜んで口の清掃を受け入れてくれるでしょう。
結果的に、指しゃぶりの防止になります。
口へのじゅうぶんな刺激と親との楽しい交流で満足した子供は、わざわざ自分の指を口に入れる必要がなくなるからです。

1歳半検診で、歯磨きをやりなさいと指示された母親が、子供の開いた腕をお母さんの太ももで抑えつけたりして、子供を貼りつけの刑にして、歯磨きをしているのを見ると悲しくなる、と筆者は書いています。
忙しいお母さんが、そうしたくなる気持ちも、じゅうぶんに、わかりますが。
(参考文献は、岩倉政城著「指しゃぶりにはわけがある」です。)

こちらも読んで下さい。
クインテッセンス出版>家庭の歯学>Q&A
http://www.quint-j.co.jp/info_p/health/QandA.html#7

Q20.「おしゃぶり」の最近の見解

「おしゃぶり」の最近の見解です。
NHK「すくすく子育て」2005年、2月7日放送分より。

そこが知りたい!おしゃぶり・指しゃぶり
なんと、妊娠15週目からおしゃぶりを始めているという赤ちゃん。
しかし、おしゃぶりがいつまで続くのか気になるママは多いのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの「おしゃぶり・指しゃぶり」の疑問について、千葉県こども病院新生児・未熟児科医長の水野克己さんといっしょに考えていきます。

おしゃぶり・指しゃぶりアンケート
番組のホームページで実施したアンケートによると、40%の赤ちゃんがおしゃぶりを利用していました。
また、「どんなときにおしゃぶりを使うか?」という質問では、76%の方が「ぐずったときにやむをえず使う」と答えています。
そして、おしゃぶりを使用している赤ちゃんの81%が、指しゃぶりもしているという結果が出ました。

歯並びへの影響
2歳半ごろになると、上下の奥歯が生え始めます。
この時期に指しゃぶりをすることで、上の前歯を前に押し、下の前歯を下に押すと同時に、指が入ったまま奥歯をかんでいる状態になって、歯並びやかみ合わせに影響を与えることがあります。
乳歯が生えそろう3歳を過ぎたら、長時間の指しゃぶりを減らして、そろそろやめさせるようにしていきましょう。

おしゃぶりは鼻呼吸に良いって本当?
おしゃぶりと鼻呼吸の科学的な根拠はありません。
赤ちゃんはもともと自然に鼻で呼吸をしています。
むしろ、舌と下あごが密着するのを防ぐことで口呼吸を確保しているのです。

おしゃぶりの母乳育児への影響
おしゃぶりは母乳育児に対してデメリットが大きいので注意が必要です。
吸い方の浅いおしゃぶりに慣れると、深くくわえるおっぱいと吸い方が異なるため、乳頭痛の原因になることがあります。

おしゃぶり・指しゃぶりへの対応
おしゃぶり・指しゃぶりを簡単にやめさせる方法はありません。
この2つの行為はそれぞれ意味合いが違うため、対応の仕方も変わります。
おしゃぶりの場合は、あくまでも親が与えたものという認識を持って、与える時間をコントロールしましょう。
指しゃぶりの場合は、3~4歳になると、周りを見て自然にやめていきます。
もし、指しゃぶりをしてしまうときは、お子さんをしかるのではなく、指の方をしかるようにしましょう。

まとめ
指しゃぶりは自然な行為ですが、5歳を過ぎても続く場合はやめるように促していきましょう。
そのときは「怒らない・だまさない」ことが大切です。
いっしょに歌を歌ったり、手を使った遊びをしたりして、指以外に興味を向けてあげましょう。
そして、指しゃぶりを我慢できた時は、たくさんほめてあげてくださいね。

NHK「すくすく子育て」HPより引用
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http://www.quint-j.co.jp/info_p/health/009question01.html#Q08